[コメント] ハワイ・マレー沖海戦(1942/日)
誤解を恐れずに言うが、「戦争は醜い」などと最初から子供に教え込むのは、順序を間違えている。戦争には美しい面、カッコいい面が確実にあることをまず知らせる。…そして…
子供にはこうした優れた戦争映画を見せる。そして、彼(彼女)がそれを認めたとき、初めて戦争の陰の部分を描く名作映画を見せる。嫌だと言っても見せる。
およそ人間の行為において、人を惹きつける力のない事柄は必ず短期間で消滅する。だが、人の世に戦争は未だ絶えない。それは戦争に魅力があるからに他ならない。それを踏まえた上でなければ、子供は人間の行為の複雑な多面性を知らずに育つだろう。
『戦争にはカッコいい面もある。だが、醜い面もその何百倍もある』
それを語るためには、この映画のように素朴な聖戦礼賛映画の前フリはおあつらえ向きなのだ。
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