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[コメント] 日本誕生(1959/日)

未だかつてないタケル=三船敏郎。黒澤映画では巧みにカムフラージュされているが、三船がおのれの大根さ加減をここまであからさまにするとは!それはそれで面白くはあるものの、草薙ノ剣のくだりあたりで睡魔に勝てず、眠ってしまった。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







かの大愚作『ヤマトタケル』とは違って、これは日本武尊の伝説にほぼ忠実な映画。だがそれだけに、有名な女装して熊襲武を討つシーン、そして二役めのスサノオノミコトのハイレグファッションと母イザナミの死に泣きじゃくるシーンが胸にアツいものがこみ上げて、嘔吐寸前の気持ちにさせられてしまう。タケルは牛若丸と同じで、女装に耐える手弱女ぶりの美少年にやってもらわないと、いかにも「漢ッ!!」てなイメージの三船では分が悪い。そして、ちょっと彼の大根さ加減が酷すぎる。これを三時間眺めさせられるのは、ダレた演出もあいまって一種の拷問と感じた。ヤマタノオロチのちょっと迫力不足の造形もあるが、頑張っている演技陣の足を引っ張っている「こんな子供だましの神話劇、やってられるか!」との態度が見える一部スタッフに猛省を帰したい。そんなワケで、これはジャニーズ系美少年主演でのリメイクを希望(もちろん二時間ワクで:笑)。

(評価:★2)

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