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[コメント] その男ゾルバ(1964/米=ギリシャ)

ギリシャ一の無責任男、失敗してもくよくよしないのが信条とはいえ、少々破天荒すぎるきらいあり。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







特にイレーネ・パパスにアラン・ベイツをあてがおうとした件。その結果イレーネに岡惚れしていた若者は自殺し、イレーネは皆のリンチにあう。こんな事があっても笑っていろというのだろうか。

概してクレタ島の排他的、かつ厳しい戒律に律せられた環境の中だからこそ、ゾルバは楽天主義すぎるように見える。そんな生き方が一種魅力を放つことは事実だが、巻き込まれて笑いのタネにされる人間はいい迷惑だ、ともとれるのは難点。

大事業の失敗を見事に笑い飛ばせるあたりは痛快ではある。それはラストで彼を許させる免罪符にはなったけれど、こんな男と組まされるのはゴメンだな、とは思わされる。

(評価:★3)

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