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[コメント] 坂道のアポロン(2017/日)

ジャニーズありきの作品ゆえの主人公の惨状に目をつぶれば、生き生きとし存在感に溢れた中川大志のキャラクター造形、地方高校の生徒会員を体現する小松菜奈のリアルさには痺れる。セッション描写も期待を上回った。惜しむらくは上映時間のワクのせいで事件が連続し過ぎる点だが、これ以上は削れないエピソードの多さが首を絞めたか。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







テレビアニメ版は菅野よう子の音楽目当てで観ていたのだが、ダレ場があったにせよ、緊張の連続であるこの実写版のほうが自分にはのめり込めたため、やはり自分にとっては2時間ほどの容量がちょうどよかったのだろう。

ただひとつの不満。フェイクとしても小松菜奈の歌う『マイ・フェイバリット・シングス』を披露するわけにはいかなかったのだろうか。ラスト、主人公たちに促されて前に出た小松が思い切り息を吸い込んだ時点で、そんな奇跡的な瞬間を観客誰しもが期待したはずだ。ところが一瞬の暗転ののち、始まったエンドタイトルに流れたのは小田和正のJポップだった。内心ずっこけた方も多かったろう。せめて無理ならばあそこはピアノ&ドラムスで済ませるべきじゃなかったのか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)カルヤ[*] さず[*]

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