[コメント] ポンチョに夜明けの風はらませて(2017/日)
いい加減な人生観測でこの世を規定する若造たち。彼らの行動の突拍子のなさには発端以後しばらく当惑を抱えさせられたが、やがて登場人物すべてのやさしいデタラメさに興が乗ってくる。このストーリーはガキの感性に図られたマヌケな疑似世界の物語なのだ。それを大人が批判するのはたやすいが、一時の青春の妄想につきあえば彼らのバカぶりは共感できるオトナの原体験とわかる。つねに「あいつ誰」と笑われる少年の甘い夢だ。
(水那岐)
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