コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] デス・プルーフ in グラインドハウス(2007/米)

21世紀仕様のサイコ・カーチェイス・アクション。タラちゃん監督には、殺人鬼からヒーヒー言って逃げるか弱い女など必要とされていない。肌も露わに自分の肉体の見事さを誇示しつつ行動するヒロインたちは、スタイリッシュで限りなくパワフルだ。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







タラちゃんならではの爽快さは、あつかましいまでに喋り倒し、男を張り倒す女たちの底力にある。何がデス・プルーフだファッキン野郎、あたしらのパンチをお見舞いするぜ!とばかりに、前半出演者を惨殺した殺人鬼を袋叩きにする烈婦たち。見てる側が無責任になればこれほど爽やかな結末はない。いまに痴漢対応策に女性専用車両を設けるのではなく、駅のホームで吊し上げられる哀れな男が朝の風景になるかもしれない。オソロしいには違いないが、アメリカンヒロインの変遷はこんな風景を生むのかとすっかり感心しきってしまう自分なのである。さすがは映画を肌で感じつつ育ったタラちゃん、時代の空気の敏感な嗅ぎ分けには余人を寄せ付けない。ということで、思わずジャンプするギャルたちの快哉に拍手喝采!!

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (5 人)DSCH[*] デナ けにろん[*] 空イグアナ[*] Keita[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。