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[コメント] スリーデイズ(2010/米)

サスペンスとしては十分引き込まれた。子供が大きくなってもラブラブチュッチュな夫婦の造形は他愛無い。特に嫁の内面はスカスカで、でも、これは
kiona

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







無理な展開にも夫についていくサービス仕様であり、ぜんぶハギスの計算づく。

何本見ても脚本家な監督だ。

最近ちまたではやりのアニメ映画の予告を見て「なんで宮崎あおいじゃなきゃダメなんですか? 北斗じゃダメなんですか?(レンホウ風)」などと見てもいない映画に酷い難癖をつけているダメオヤジなわたくしですが、この映画を見ても、ちょっと同じことを思った。ある日壊れるのは“幸せな家庭”って言うのは大変キャッチーではあるんだけど、息子があんなに大きくなるころには夫婦の間にだって色々あるはずで、むしろ最近いがみあいが絶えなかった夫婦が危機に応じて再生、嫁をとるのか、息子の安全と将来をとるのかってほうがドラマティックじゃない?

って素人が思うようなことは、当然ハギスは考えたはずで、でも、そんな面倒なファクターは持ち込まない。これは、サスペンス映画なんだよ。と、割り切れてしまうのが優秀なプロって訳である。こういう器用な人に、わたくしは、どうもあんま共感できんです。反目しあっていたはずの親父と無言で分かり合うとか泣けるんだけど、でも、そのあとカメラが立ち去る主人公を追わないで、親父のほうを写すとか演出間違っていない? 親父の確信犯ぶりを印象づけたいのか? 俺は、背を向けたが最後、ありがとうとも言えず、顔を確かめることもできずに扉をしめる主人公の顔が見たかった。

どうも、ストーリーありきの人物描写のような気がして、一々趣味が合わない。

(評価:★3)

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