脳腫瘍で生死の境をさまよう間、夢として昔の記憶がよみがえっているという設定だったと思う。おそらく人生の中で鮮明に残って忘れられない出来事はこういう状況で映し出されるのだろうと思う。 　小学生時代に友達の死を目の当たりにすることも、山で遭難して死にかけることも、そこで不思議なまたぎに会うこともレアな体験である。これらの要素を、ノスタルジックに描いたこの映画に胸がぎゅっとしたんですよ。