[コメント] (ハル)(1996/日)
深津絵里はプライベートでもこんなメールしてそう
なんて思わせる程だった。 キャスティングと彼女の持つ天性の素質に脱帽するしかない。
ところでこの映画の「台詞」というべきものの大半はメールの文章で進むわけだが、 その良し悪しは別として、重要な台詞の一切を観客に委ねている。
役者が声を発する台詞は、ほんの些細な喋り方の違いによって(そこが役者の腕の見せ所でもあるが)こちらが受け取る印象は千差万別である。 しかしこの映画の場合は、機械的な文字の羅列から我々一人一人がそれを思い描かねばならない。
なんともズルく、それでいて効果的なわけです。
活字の簡易性と魔力。
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