物語の理解に必要不可欠な設定の数々を、あまりにも省略し過ぎているように思いました。…ハリーの父ジェイムズと3人の友人達の関係、なぜブラックやペティグリューがアニメーガスなのか、あの地図を作ったのが誰なのか、なぜ守護霊がシカの形をしているのか（いやホント、森の中であの格好で光ってるでしょ、俺も『もののけ姫』へのオマージュがこんなところに！？と思ったよマジで）、冒頭のロン一家の写真が新聞に載ったエピソードにどんな意味があるのか、等…。こんな作り方が許されるのか。原作を知らないと、多くのシーンの意味がまるで理解できないなんて、欠陥もいいところではないですか。（ちなみに私は原作を読んだことはありません。皆さんのレビューを見て「え！？そういう設定なの？なんでそれを映画の中で説明しないわけ？全然わかんねーじゃん！？」と思ったクチ。これをキッカケに、ようやく原作を読む気になりましたよ…。最近バカ残業の日々なので、読む時間があるか分からないですが…。）

…余談ですが、今回ロンとマルフォイはいいとこナシですね…。二人とも実に情けないオトコに描かれてたように思います。ロンは一作目ではチェスの才能を発揮し、二作目では差別発言をされたハーマイオニーをかばうシーンがあったりして「実はイイ奴」的な印象が残りますが、本作はダメダメ君ではないですか。また、ドレイコ（ドラコ）・マルフォイ！原作でもあんな根性ナシのばか者なんですか？いやもうちょっと彼を高く評価してましたが…。残念。