[コメント] 道(1954/伊)
フェリーニ映画は、どうしたらいいのか分からない人達を描いているように思います。愛することさえも・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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モモ★ラッチ様のあらすじで、製作者のディノ・デ・ラウレンティスが自分の奥さんのシルバーナ・マンガノを主演にしようとしていたのを初めて知りました。
シルバーナ・マンガノは美人で官能的でジュリエッタ・マシーナとは正反対(すみません)。旦那さんはお金持ちの大物製作者。そのうえ女優としてもパゾリーニやビスコンティの芸術映画で難役を要求されても応えられる人。
でもジュリエッタ・マシーナで本当に良かった・・何も持たず、運命を切り開くことなんて考えもできない、運命から逃げる術すら知らないジェルソミーナ。たったひとつだけ持っているものといえばトランペット=音楽=メロディー=(フェリーニの)愛だけでした。このメロディーを耳にするとザンバノの後悔(一番辛い気持ちだと思う)と共にジェルソミーナ=ジュリエッタ・マシーナのトランペットを吹いている姿と、色んな表情が思い起こされます。この映画を観たのはかなり前ですが、今も心に残る最高の女優さんです。ロッセリーニのアンナ・マニャーニよりも、デ・シーカのソフィア・ローレンよりも・・
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