[コメント] オーケストラ・リハーサル(1978/独=伊)
なにも映画にしなくても。ただ楽団が喚いているだけの映画。という印象しか残っていなかったものの。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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気合が入らないまま、だらだらと観なおす。もう。その、楽団が喚いている。という印象はただしいが、何ひとつ、覚えていなかった。フェリーニ風味の個性的な楽団員らの、自分の楽器と演奏の誇り。そして、そこから、現実的なギャラの問題。さらに誰よりも魅力的な指揮者との対峙と暴動が、TVのインタビュー番組という形式と合成し可笑しさをます。指揮者と演奏者。そして、それらの関係が何かの暗喩なのかもしれないが、そんなことはどうでもよく。
フェリーニだから。というフィルターを取ってしまっても。もしくは、まさしくTVのドキュメンタリーであったら、なおの事、これは傑作。
と、思うまもなく、やはりフェリーニ的映画の大団円へと映画は収束する。鉄球ひとつで、演奏者と指揮者の争いはリセットされ、指揮者だけが満足する笑顔。いや、やはり、この指揮者こそフェリーニなのか。そして、指揮者はどなりつづける。
そして、フェリーニ映画に息苦しさを覚えてしまうのも、ここらへんが境界。 あ。そもそも、映画館上映だったのに。映画じゃなかったのですね。またもや、印象は印象で間違ってなかったよ。
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