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[コメント] Mr.Boo! ミスター・ブー(1976/香港)

日本公開では1作目にあたるが制作順でいうとシリーズ2作目。実績ができてきたせいなのか、徐々にマイケル・ホイ色が強まってきていて楽しいです。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 今作の「鶏の足を持ってイッチニーイッチニー」とかでもそうなんですけど、この人の一番の持ち味って「気難しそうな眼鏡顔で仏頂面なのに、マヌケなシチュエーションでマヌケな動きをする」っていうところにあるんだと思うんです。だから「動き」も然る事ながら、ベースとなる「顔」が大事なんですよね。真面目そうで無愛想で、でもどこかに「抜け」があって、更に愛せる顔じゃないといけない。実は結構シビアな条件をクリアしてるのかも知れません。

 また「顔」でいうなら3兄弟の役割分担も見事です。仏頂面のマイケル、二枚目のサミュエル、ボンクラ顔のリッキー。よくもまぁ同じ家庭でこうもキャラクターの分かれた顔が産まれたもんだと思います。ていうかこの人たちは本当に兄弟なんだろうか。だとしたら一番の功労者は実は「お母さん」なんではないのか。

 マイケル(の顔と動き)を大黒柱に据えることで笑いを取り、キャラクターの異なる弟たちが脇を固めることで華やかさを出す。このしっかりしたチームワークが、日本でもヒットした要因なんでしょうね。

 ちなみに伝説の吹替を担当した広川太一郎さん、「本編を観たら面白くなかったので面白くした」んだそうです。これもまたスゴい話なんですけど、実際面白くなったんだから大したもんだ。

(評価:★3)

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