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[コメント] 新仁義なき戦い 謀殺(2003/日)

渡辺謙夏木マリで50円高。小林稔侍橋本一(監督)で1,000円安。計950円安。激安です激安。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 まず渡辺謙のぶっ壊れ具合は非常に良いです。特に夏木マリとの絡みでは、画面に厚みが出るというか、「ズシッ」とした映画らしい絵面を堪能させてくれる。高橋克典も目立った良さはなかったものの、決して悪い演技ではなかったと思います。

 主演2人がこれならまぁいいかなと思えるところなんですが、やってくれました小林稔侍。ホントにねぇ、この人はいつになったら芝居を覚えてくれるんだろう。組長役といえば『仁義なき戦い』シリーズの肝ですよ。それをこんな大根に任せた段階で失敗確定です。もうそれくらい酷かった。鉄砲玉からやり直しを命ずる。

 そして橋本一監督。何かねぇ、この人「軽妙=オシャレ」だと思ってる節があるんですよね。銃撃戦シーンにスカを被せて軽い感じをかもし出してみたり、ビリヤードで互いの気持ちを確認し合わせてみたり。それは一体何年前のオシャレなのかと。

 狙撃のシーンでもとにかくドンパチやればいいと思ってるみたいで、鉄砲玉が遠くから撃つ撃つ。鉄砲玉っていうのは、命がけで近くまで来て狙ってくるから怖いんじゃないですか。結局双方わぁわぁと銃撃戦なんかやっちゃって、もう重みも何もあったもんじゃない。

 主演がいくら頑張っても、これじゃあ値は上がりません。結果ドン・キホーテでも売ってないくらい激安な作品に仕上がりました。安さ爆発です爆発。

(評価:★2)

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