コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 塔の上のラプンツェル(2010/米)

ファミリー映画と銘打ちながら、単なる子供映画なことが多い昨今、きちんと全世代に訴求力が持てる作品は稀だ。それが難なく出来ているのはディズニーの面目躍如。コロコロ変わる表情にしっかりリップシンクできてる部分だけでも観ていて楽しく、疾風怒濤の如く走るマキシマスに心躍る。今の日本アニメには高いハードルを敷かれたようだ。
tkcrows

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







終盤、フリンがゴーテルに刺されるシーンがある。

「囚われのラプンツェルに驚くフリン」→「背後に近寄るゴーテル」→「顔をしかめるフリン」→「背後から離れるゴーテル。手にはナイフ」

これで状況は十分わかる。これが日本アニメだったらどうするか。十中八九、ナイフがフリンの体に刺さるシーン、そしてほとばしる血を描くだろう。それがファミリー映画と銘打っていてもだ。

意外性だけで話は成り立つのに、わざわざ刺激的な絵を強調して見せるのが今の日本だ。こういうことでしか観客を惹きつけられないと信じているのなら、日本映画は病的だ。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)わっこ[*] BRAVO30000W![*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。