コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ファイト・クラブ(1999/米)

かかって来いよ、この野郎!
ギスジ

小学生の時、仲のいい友達からいきなり殴られた事がある、「なんだテメーは!」突然の事だったので驚き、何も言えなかった。「かかってこいよぉ!」向こうは喧嘩をしたがっていたが僕が拒否した、「やめてくれ」と逃げてしまった。痛い・恐い・嫌われたくない、それを理由に立ち向かわなかった。そんな自分がとても情けなく感じた。

中・高と何度か窮地に追い込まれたが、手は出なかった。しまいには「恐いものは恐い」と開き直り、ヘタレキャラで通してきた。喧嘩に対するトラウマなど忘れてた矢先、この映画に出会う。

ブラット・ピットが、まさしくあの時のシーン(若干違うが)をエドワード・ノートンと僕に突きつける。「殴れ!殴ってみろ!!」僕は震える、あの時のトラウマが吹き出した、するとエドワードは彼を殴った、そして殴りかえされた、痛そうだった。するとエドワードは「もう一回やろう。」とほざきやがった!

僕は何故かあの言葉に、少なくてもショックを受けた。僕と似て喧嘩などしたことのなさそうなエドワードが、殴り合い顔にあざをつくり、僕に「マジで痛かったぜ」と言っているようだった。

そんなエドワードに嫉妬しそうになった。畜生カッコイイじゃないか。僕もあの映画でタイラーと出会ったらそうなっただろうか?殴り合いのできる男になっただろうか。ファイト・クラブで戦い、「特攻の拓(漫画)」風に「お前のパンチは最高に効いたぜ?!」などと言えただろうか?!

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。