[コメント] ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016/米)
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2015年のスター・ウォーズ フォースの覚醒がとても面白かった。新キャラクターがどれも魅力的で、BB-8なんかは奇跡の完成度だった。特にオープニングの「フィン」・「カルロ・レン」・「ポー」・そして「レイ」と新キャラがバトンタッチで描かれていく展開は素晴らしく、新生スターウォーズの幕開けに相応しい作品だなと思った。そんなもんで今作のローグ・ワン。前作超えは、まぁ無いだろと相当保険を賭けて観に行きました。
案の定、ドラマ部分は面白くなかった。特に新キャラの魅力が薄いように感じました。オープニングの真っ黒な飛行機が主人公「アーソ」の家の前で着陸するシーン(かなり遠目に着陸するんだよな)は、重苦しい感じが出ていて「期待できるかも!」と思ったんですが、大人編の「アーソ」になると物足りない。牢獄に入ってるシーンでは、主人公のやさぐれた表情はいいなと思ったんですが、そっからあとは普通の女の子な印象で、過去の壮絶な生い立ちが感じれない。反乱軍のヒゲのイケメンもそっけなく描かれて印象薄いし、帝国軍から逃げてきたヒゲの元パイロットも、暗い牢獄みたいなところで紹介されるんですが、画面が暗すぎてパイロットに見えなくて、後々「あのヒゲ男がパイロットなのか!」と分かりました。まぁ、僕の理解力の問題もあるんだろうが、ストーリーもセリフ中心で前半部分は難しく感じました。
ただ、後半の戦闘シーンは相当よく出来てて、しかも大規模。地上と宇宙でドンパチ戦うシーンはスターウォーズep3の冒頭の戦闘シーンより面白かった。ドンパチ爆破でなんとなく誤魔化してるんじゃなく、戦闘シーンに流れみたいのが感じるんです。たぶん戦闘前に反乱軍が爆弾を設置したりしてたんで、状況がなんとなく伝わるんだと思うし、あとは監督の手腕もあると思う。このシーンを撮りたかったんだなと熱意は相当伝わるし、人物描写より全然丁寧だなと思った。終盤、帝国軍の攻撃によって反乱軍の兵士がバタバタ倒れていくシーンで、名も無き兵士達に涙したかったのですが、肝心なところで感情移入できない。「ああ、やられちゃったね。」と感じるぐらいでした。あれだけの戦争を描いてるのに、登場人物たちに乗れない歯がゆさで残念な気持ちになりました。そしてラストのベイダー殺戮のシーンは相当怖かった。見ようによってはコントに見える反乱軍のドタバタっぷりが逆にベイダーの絶対的な恐怖感がヒシヒシ伝わります。結局ベイダーは設計図を逃すんですが、宇宙に飛んでいく船を見上げるシーンはヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qでシンジ君をネルフに奪われたシーンに似てかっこよかったです。あと、ストームトルーパーが爆破シーンで豪快に吹っ飛ぶシーンは迫力ありますね。人形を置いて爆破しているんでしょうか?あれはEP7からやってるけど、戦闘シーンにぐっとリアリティが出ますね。さすがはストームトルーパー。縁の下の力持ちだな
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