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[コメント] 哀しき獣(2010/韓国)

後半ちょっと意味が分からなくなり少し寝ました。監督のゴリ押し感がかなり強いのでなんとか観れるのですが、リアリティを追求している映画であるなら疑問点は残さない方がいいと思う。「なんで誰も銃を持ってないの?」
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何度も6階建てのビルを往復するシーンは凄い面白かった。土地勘もなければコンビニも初めての主人公に「殺しの依頼」がすんなり上手く行くはずもなく、カレンダーの数字に×が付いていく空しさ感が凄い出ていました。そんな状況でも奥さんを探そうとするけなげな主人公「おいそりゃ無理だろう?殺しに集中したほうが・・」と僕も一緒に不安にさせてしまう所も上手いなぁと思いました。

主人公が警官に追い込まれるシーンも見応えはあったけど撮影に違和感がありました。アクションシーンになると途端に揺れるカメラワークに凄い疲れました。脈略がないんですよ、今までしっかり撮ってたのに、なんでアクションシーンになると地震みたいになるのか。技術的な事は知らないですが、ああ撮った方が色々とごまかしもききそうだし00年代のトレンドだしとまぁ、正直醜かったです。とくにカーチェイス。

先ほども書いたのですが、銃が出ないというのもやっぱり「変」だよ。ジャッキー・チェンの映画でも銃を使わない映画はあるけどナ・ホンジンの映画はリアリティを追求している映画だしそういう所は気になっゃいます。が、ナ・ホンジンは意図して「オレは銃は絶対使わねぇ」と頑固なこだわりは感じます。斧やナイフだけで殺し合うシーンなんて近代映画ではあまり観ないですね。血なまぐさい格闘シーンをどうしても描きたかったのか、ナイフや斧で傷付けられた「痛み」はちゃんと描いているのは良いなと思いましたが、少々殺し合い多すぎじゃないか。

あと、奥さんとは結局会えなかったのは以外でした。僕はてっきり何処かの売春宿か、もしくは別な場所でバッタリ出会うシーンを期待してたんですが、まったく登場しませんでした。逆に徹底して出さなかった感じがします。遺骨抱いて海で漁師に捨てられるシーンはさすがに悲しすぎるよ!!元はと言えば奥さんが韓国から連絡が途絶えたのが発端で、連絡さえしていればこんな事にはならなかったのに。書いていてイライラしてきました。最後の駅で降りるのは奥さんだと思いますが、だいたい何処にいったんだよコノヤロー!「お金貯まりましたから帰ります」のシーンなのかトンズラのシーンか?コノヤロー。色々事情はあるだろうけど連絡くらいできるだろ。

(評価:★3)

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