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[コメント] 隣の女(1981/仏)

あなたを愛してる、というよりも、他の人は愛せない。自分の心に正直に問いかけたとき、心の中の人は本当に今の恋人なのか。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







やむにやまれぬ恋愛。恋愛なのか?なんかもっと激しい恐ろしいものを感じました。見ていて恐くなった。

誘うマチルダ(ファニー・アルダン)、最初は拒否するベルナール(ドパルデュー)。

スーパーで買い物のあとの、抱擁kiss。失神!?には驚き戸惑ったが、さらにその直後マチルダが起き上がり、無表情で車に乗りエンジンを蒸かし去っていった姿に、私は恐くなりました。

弱さで女の感情を表現されると男はあたふた。涙、失踪、草むらで鳴咽。

寝言=本心の発露、という解釈。

口の大きな女優:ファニー・アルダンは、自分の意志で動く女を感じさせる。

口の大きくない妻アルレット。保守的?真実を知っても淡々と。

配役が逆だとミスキャストになりそうだ。

「一緒だと苦しいが一人では生きられない」

マダム・ジューブ、愛の地獄の生き証人。右足義足が人生の重さ。

見つめ合うふたり、頼りなげなフルートの旋律、愛の感情の大波が来ると、 めくるめくストリングスの重厚なサウンドがドワーッと来る。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] ボイス母[*] 太陽と戦慄[*]

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