コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 評決(1982/米)

生々しい。
24

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







医療ミスと裁判モノのフュージョン。第一印象;省略を使い過ぎる手法がきざ。

非常に現代に通じる映画だ。

《医療ミス》。

多くの人にとって医者は無縁ではない。私も比較的高頻度で病院へ行く(ひ弱だから)。時には非常に横柄な医師と出会うこともある。看護婦も然り。自分が本当に危なかったとき、そんな目に遭ったことがある。医療ミスにより人生を失った女性。それをもみ消そうとする病院側。昨日今日の新聞にでも載っていそうな出来事だ。当然、正義の所在は明確だ。

しかし正義(もしくは正論)と法廷での「正義」とは別物。ポール・ニューマン演ずる弁護士は相当に劣勢である。 にもかかわらずこの作品ではあっけなく比較上正義を実現させる装置として陪審が有罪判決を出した。『十二人の怒れる男』に続きまたもや陪審員システム賛歌だ。描かれたのは到底有り得ないような理想であり、多分にポジティブな視点。映画だから許され、実行される理想論。

真の正義と「正義」とのギャップ。実際には死ぬほど悔しい思いをしている人もいるんだろうなあ・・・。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)草月 ジャイアント白田

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。