[コメント] どろろ(2007/日)
原作の描くべき所をちゃんと描き、省くべき所をテンポ良くコミカルに流していて上手くまとめているし、ラストを原作と変える事によって物語としては格段に映画らしくなってはいる。['07.1.28MOVIX亀有]
しかし、中盤の魔物退治をテンポ良く、且つ時にコミカルに描いている事によって、塩田明彦がアクションやコメディは描けても人間を描く能力に欠けている事を露呈している。
ま、そんな事は今まで見た作品で分かってたが。アクションはもう見たから、一度コメディをやってみては?
妻夫木聡は可も無く不可も無くって所だが、憂いや陰影といった物も表現出来ていて、“情けない男の子”といった役柄が十八番だったのを考えると確実に大人の役者へと成長しているんだろうか。
瑛太、原田美枝子、杉本哲太、麻生久美子は、まぁ普通。魔物役に土屋アンナって似合い過ぎ。笑
中井貴一は、当然と言えば当然ながら上手いなぁ。この人で、作品が随分締まってる。もう大物俳優の部類に入るんだろうなぁ。時の流れを感じる。
そして何と言っても、製作発表された時にはミスキャストの評判の高かった柴咲コウが、ビックリするほど素晴らしい。作品を締めていたのが中井貴一なら、自在に動かして作品を引っ張っていたのは柴咲コウだ。
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