[コメント] ナイロビの蜂(2005/独=英)
砂漠の砂のように、果てのない乾きと絶望に覆い尽くされた作品。人の生命も情熱も、すべてが虚しく押し流されていく。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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庭師が庭師のままでいたのなら良かったのだろうか。
庭だけを見つめて、周囲の自然を見ていない。それでも自分の庭は美しく手入れできるのだ。
そう、自然そのものを手入れすることはできない。自然をも変えられると思うものは愚かだ。自分の庭から出てはいけない・・・。
レイフ・ファインズ演じる主人公は庭を抜け出して、アフリカの大地に立った。そして、どうにもならない現実を知る。彼の行動は、妻を失った絶望から発し、絶望的な現実に対面し、結局は絶望的に死んでいく。
愛の物語としか言いようのない絶望的な物語。この物語を最後まで紡いだ製作陣に感服。
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