[コメント] 若き勇者たち(1984/米)
戦争の悲壮感を漂わせようとするも反戦映画になるはずも無く、若者の青春を描こうとするも青春映画と呼ぶに及ばず、挙句の果てにジョン・ウェイン的な反共アメリカ魂な戦意高揚映画にもなりきれず、結局バカ映画に落ちついてしまった悲劇の映画。
なんとプロデューサーは『ランボー』シリーズと同じ人。あの‘ニセ’ハインド(ソ連の武装ヘリ)も使い回しだとか。
監督は『地獄の黙示録』の脚本でコッポラ監督とラストをもめたとかいうジョン・ミリアス。(もちろん、彼の案の方が没になったそうですが)
内容はやはり一口で言うと、見てて恥かしくなる反共右派のタカ派映画。本当に見てて恥ずかしくなる馬鹿馬鹿しさがある。所々、戦争のむなしさや若者たちの友情や青春を描いてはいるものの、人間ドラマと呼ぶに及ばずと言ったところ。
冒頭のソ連軍侵攻のシーンや、戦車や武装ヘリ(ハインドはアメリカ製のニセモノだが)なども登場する戦争アクションシーンはそれなりに楽しめるだろう。もちろん、その他の問題点を寛大な心で見ればの話だが。
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