[コメント] アメリカン・ヒストリーX(1998/米)
極右の排外主義者達は強い攻撃性で弱くもろい内面を隠し、社会への不満・自分への不満を‘凶暴な神’を崇拝し、‘共通の敵’に怒りをぶつける事で忘れ去ろうとしている弱者達。その己を真に自覚するまでがどれほど辛いことか。
日本にだって民族差別はある。人口の民族比が極端に偏っているから問題が激化していないだけ。
自分にだって差別意識はある。現にこのコメントで右翼への思想的な差別丸出しだ。
民族・宗教・思想・・・あらゆる差別は深い根を持つ。
根は一つではない。さまざまな所でさまざまな時に生まれた無限の根が絡み合い一つの木となっている。
その枝は日常のあらゆる出来事を通じて分岐し伸びることを続けている。
伸びた枝の先にはいつか不幸の果実が宿る。これは繰り返される。
枝を断ち切ることすら容易ではない。まして根はさらにしぶとい。
この映画は今の自分が語るには深すぎる。
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