前作では、いかにもスタジオ撮影ってシーンがあってちょっと興ざめだったんですけど、今回は力（りき）入ってました。最近のハリウッド産アクション大作に引けを取らない仕上がりになってたと思います。

それにしても、ソ連が崩壊したいま、国家的対立国は北朝鮮にしか設定できないんでしょうけど、あからさまに《北朝鮮＝悪》なイメージを刷り込まれそうなストーリーは、日本人としてはなんとも微妙。まぁ「その悪を植え付けたのは欧米文化だ」みたいなフォローも入ってましたが、取って付けたようで。‥‥

オープニングからピアース・ブロスナンにワイルドさが加味されたのは、ハル・ベリーとのバランスを考えてかな？　すぐにいつものボンドに戻っちゃうんですけど、なかなか新鮮味があって良かったと思います。

あと、Q の研究室に昔の特殊アイテムが雑然と並べられてて、ちょっとニヤッとさせられました。