コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ゴジラ FINAL WARS(2004/日)

昨年のゴジラは大変好みだったが、そこに無かったものを挙げろと言われれば「若さ」だったかも知れない。この作品には、デキ云々はともかく「若さ」に溢れていた。それを心地よく感じたのは、今のゴジラシリーズに一番必要なものはそれだったということだろう(2004/12)。
秦野さくら

それにしても、チープなセリフの数々や「ゴォ〜〜〜〜ル!」、「富士山」に「ゴジラ」のアップを重ねて吠えさせる構図にはど肝を抜かれた(笑

一見ハッズカシーと思われそうなことでも「カッコイイだろぉ?」とばかりに臆面も無く前面に押し出してくるパワー。不覚にもニヤニヤ笑って画面を見ている自分がいる。同監督の作品をいままで3、4作呆れながら観続けてきたが、悟りの境地に入ったのか、それとも……?

−−−

実は私、宝田明の演説のシーンにエキストラ参加してみました。たった15秒くらいの演説ワンシーンを、上から下から右から左からぐるっと回ってetc、一日がかりで12カットも撮っていました。最後にはケトケトに疲れてもうエキストラなんて勘弁と思ったくらいなのですが、その間、北村監督は、昼食時以外はほとんど座ることなく精力的にきびきびと動き、昼食はなんと近くのエキストラと一緒にロケ弁食べていました。撮影の終わりには、「ありがとうございました!ホントはここの600人のみなさんに自分のポケットマネーで夕食と酒を奢りたいんだけど、それをするとオレが破産してしまいます。その代わり、絶対面白いと思わせる映画を作ります!約束します!」との言葉もあり、そのバイタリティや人柄にけっこう惚れました。

その時、宝田さんに、乾いた空気と眩しいスポットライトのなか「すいません、瞬きしないで、かつ、激しく演説してください」という無理な注文を出して何度もリテイクを出していました。その時はなぜ瞬きを?と思っていたのですが、なるほどこういうことだったのですね(笑。この時は、宝田さんもかなりノリノリで、エキストラに向かって何度もジョークを飛ばしたりして和気藹々でした。

この映画に溢れる「若さ」とは、こういう現場の「若さ」によるものなのかもしれませんね。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (11 人)Orpheus おーい粗茶[*] ゼロゼロUFO[*] アルシュ[*] 甘崎庵[*] kiona[*] 空イグアナ[*] べーたん もがみがわ[*] 荒馬大介[*] 水那岐[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。