原作レイプだのという言葉が飛び交っているが改変には原作者をして積極的に関わったと公表されている。それがどれだけ事実かどうか検証の余地がないということもないだろうし、原作者が関わった改変であるということを錦の御旗に肯定するのも変な話である。

しかし、「リヴァイみたいな人物実写じゃ無理だから辞めた」って言われれば、「そうですね」って思うし、「エレンとミカサの動機も実写で映画の尺で説得力を持たせるのは困難」というのも、実に合理的な話だと思う（改変後が「そんなに」良かったかという議論の余地は大ありだが）。壁の穴を修復するミッションとして設定されたあたりも、この点については実に合理的な改変だと思われる。

合理的な改変は上記だけではないし、脚本自体はそれなりに緻密に練り込む努力の跡が見て取れる。上記に言及しなかった点にはもちろん、改変に不満な点もあるが、だいたい誰かがどっかで言ってるような話だからもういいや。

して、原作を再現したようで再現してないようで、なんかどっちつかずのよくわからん感じもする作品の中にいて、必死でハンジのコスプレをした石原さとみ。先日のUSJで進撃の巨人展をやってた時、会場の「キャストさん」たちが写真撮影の会場整理でもノリノリでコスプレで演技しまくっててみなさん格好良かったのだが、実にそんな感じの石原さとみがサイコーにアレだったので、私はそれだけでごちそうさまでした。