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ペンクロフさんのコメント: 投票数順

★3アノマリサ(2015/米)パペット・アニメーションとして技術的にはとてつもないことをやっているのだが、お話はチャーリー・カウフマン近年の作風「オレの病気につきあってくれ」もの。どうでもいい芝居こそをいっさい省略しない姿勢は買える。[投票]
★3ブルーカラー 怒りのはみだし労働者ども(1978/米)自動車工場で永遠に搾取される連中のしんどい暮らし。自販機をブッ壊す気持ちがよく判る。組合も会社も社会も世界も腐ってやがるとポール・シュレイダー先生十八番の恨み節。恐ろしいことに数年後、こいつら日本車に負けて全員失業するんだよな…[投票]
★3スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)性愛文学「ペピの体験」を思い出す。子供への性的虐待は聖職者、教師、親が加害者であるケースが多い。根深い問題は組織の保身が個々の虐待を隠蔽し、更なる被害が生じることだ。そこに挑んだこの連中は偉く、勝利は苦い。コピー室は4時までだと? 殺すぞ![投票]
★2エンブリヨ(1976/米)ロジャー・コーマン映画の如き省エネSFで呆然とする。実に嬉しくない。[投票]
★3ヴィオレッタ(2011/仏)少女時代を失ったエバ・イオネスコの回復を祈る。いかにもバカなフランス女のイリナ・イオネスコと事情は違えど、我が子を売る親は世界中に存在する、この日本にも。不幸せなことだ。[投票]
★4パパVS新しいパパ(2015/米)日々の義務や行事が多くてアメリカのお父さんは大変だ。クライマックスの着地が魔法のように素晴らしく、傑作と思う。続編も観たい。[投票]
★3劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-(2017/日)原作やテレビシリーズを知らぬ人にはサッパリであろう、内向きの祭りの心地よさ。ファンへのサービスが過剰に山盛りで、ああオレは今アニメを、世間ではバカになるから観ちゃいけませんと言われているアニメを観てるんだという背徳感と愉悦に震える。[投票]
★3お!バカんす家族(2015/米)観て判ったが、この映画は「ナショナル・ランプーン」シリーズのリメイクなんだな。問題はオレが「ナショナル・ランプーン」を全然観たことがないってことで、チェヴィー・チェイス登場にもポカンとするばかり。コメディとしては普通。[投票]
★3ホワイトハウス・ダウン(2013/米)アッハッハ娯楽映画としては実に手堅く優秀なんだけど、ハリウッドのエンタメ文法に忠実すぎて、登場人物の誰のことも印象に残らない。元ネタであろう『ダイ・ハード』と全然違うのはそこなんだよな。[投票]
★3アウトロー(2012/米)安心のトムさん映画で全然文句ない。唯一の問題は、ジャック・リーチャー氏よりトム・クルーズの方が凄い男であることなのだ。[投票]
★3帰ってきたヒトラー(2015/独)高いリテラシによる高難度の綱渡りだが、「ミスってない」ことそれ自体を褒める気にはなれない。しかし『ヒトラー 最期の12日間』のパロディには腹を抱えた。ニコ動の総統閣下シリーズか。[投票]
★2ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013/米)この人は何十年同じ映画を作ってるんだ。ライズ&フォールものなら同年公開の『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』の方が100倍面白い。スコセッシマイケル・ベイに遅れをとったのだ。いつまでも巨匠扱いしてちゃダメだ。[投票]
★3きっと、うまくいく(2009/インド)ありがち青春譜ながら、現代インドの都会から田舎まで様々な断層を見られて楽しい。[投票]
★3ボス その男シヴァージ(2007/インド)インド社会への素朴なる告発が胸を打つ。理想を実現させるためには悪い連中をボッコボコにするという方法が素晴らしい。[投票]
★3ちはやふる 下の句(2016/日)絶対に欠かしてはならぬ勝負論さえ失った、美女とイケメンの顔面博覧会。これが案外見てられるから困る。[投票]
★3快盗ルビィ(1988/日)麻雀放浪記』で完璧なデビューを飾った和田誠が、セットの貧乏臭さ、ロケ撮影のショボさ、照明の暗さといった日本映画の壁にぶつかった監督第二作。難しいところに挑んでいるのは判るんだけど。[投票]
★4ペーパー・ムーン(1973/米)チャーミングな映画、なにしろチャーミングな映画。チャーミングな映画です。端役に至るまで役者がみな生き生きしてて、中でも地味に怖い保安官が出色。[投票]
★2ボクサー(1970/米)舞台劇の映画化らしく、舞台そのまんまであろう冗長な場面が続出。ズバリ言って生ぬるい。ジャック・ジョンソンモハメド・アリよりはるかに危ない橋を渡った、史上最強のボクサーなのだ。映画化するならちゃんとやってくれ。[投票]
★3ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳(2009/インドネシア)主人公の動機が弱い割にアクション凄惨、ストーリー悲惨なので気まずい思いを強いられる。インドネシアに蔓延る悪と貧困への憤りは疑わない。主人公が4人にボコられて立ち上がる時、我々は少年がメランタウ(通過儀礼)を経て大人になる瞬間を目撃する。[投票]
★3セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011/台湾)陰影豊かな第一部に比べると、ひたすら山でドンパチゲリラ戦やってるだけでちと辛い。ビビアン・スーの変わらぬ美しさには目を奪われるものの、彼女すらチョイ役にすぎずお客さん扱い。自決するセデックの女たちの描写の重みには比ぶべくもない。[投票]