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[コメント] 仁義なき戦い 完結編(1974/日)

映画会社に無理矢理作らされた完結編ということらしいが、それでもエネルギッシュに押し切る深作演出に絶頂期の勢いを感じる。ヤクザに対して厳しく取り締まる方向に変容していく時代を背景に、政治力で成り上がる北大路欣也が物語を引っ張る。
太陽と戦慄

とことん情けなく描かれるチンピラたちや小物臭すぎる田中邦衛など、端役に至るまで皆魅力的だからこそこのシリーズは面白い。また深作監督の空間をやたら人や物で埋めたがるゴチャゴチャした画面作りも、群像劇というジャンルと相性が抜群だったのだと思う(間違ってもSF向きではない)。役者の交代や使い回しなどいろいろと瑕疵はあるにしても、想像していたより遥かに見所の多い完結編だった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)緑雨[*] けにろん[*]

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