[コメント] キッズ・リターン Kids Return(1996/日)
無人の校庭。自転車。向かい合って乗る高校生2人。原風景のある北野作品は
どれも素晴らしいと思う。切なさがあり、詩がある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人生の栄冠と挫折を味わい尽くした、北野監督によって綴られる真摯な生存競争の物語。特に若い人達はこころして観るべきだろう。しかし何故か爽快感すらただよう深い作品です。
●ファーストシーンについて
不思議なことに映画が始まり、久石譲の音楽が流れ出すと、言いようのない何かが胸に込み上げてくる。北野監督に「俺は、精一杯、生きているけど、お前はどうなんだ。」と問い詰められているみたいな感じがする。
●ラストシーンについて
徹底的に挫折した2人のセリフ 「俺達、もう終わったのかな。」「ばかやろう。まだ、始まってないぜ。」 こうとしか言えない。これが友情。
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