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[コメント] アタラント号(1934/仏)

やっと、観れました、うわさの天才ジャン・ヴィゴ作品。私の映画史のパズルにまた1ピース埋まりました。どこまでも、タッチが自由で伸びやかで、素晴らしい。体のすみずみまで、癒される感じがしました。
いくけん

ベルトルッチも『ラストタンゴ・イン・パリ』で、この映画にオマージュを捧げているみたいです。気分は正反対の映画ですけども。まず、あの映画に出てくる白い浮き輪には、「L´ATALANTE(アタラント号)」のイニシャルが入っていました。マーロン・ブランドの風来坊の船乗りの役柄や、「アメリカ、アフリカ、アジア」の台詞まで類似しています。そして、何と、男のズボンを裁縫をして上げる場面とその情感まで似ているのでびっくりです。とても自由な発想でパリを描いた2作品。『アタラント号』は、ポジ、『ラストタンゴ・イン・パリ』はネガ。そして、どちらも、映画史に屹立しています。

(評価:★4)

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