[コメント] 殯の森(2007/日=仏)
つまるところ河瀬直美の映画は、それが観客というよりも監督自身に向けて作られたものであるような気がして、観るたびにある種のとまどいを感じるのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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個人的には本作に関しては、風そのものを意図的に切り取ったようなショットや、森の中での亡き妻とのダンスのシーンなどには確かに目を覆いたくなったのだが、茶畑でのかくれんぼや、すいかのシーン、あるいはしげきがあれほど大事にしていたリュックを、それこそ何もなかったかのように真千子に託すシーンなどでは、不覚にも涙がこぼれてしまった。
彼女が差し出す画からは、まさに女性だけが持ち得るような強さをも感じる(あくまでも個人的な意見ですが)。それを受け入れることができるか否か、それによって彼女の映画を観る目はかなり変わってくると思う。
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