[コメント] 小早川家の秋(1961/日)
「お客様を笑わせるのではなく、お客様が思わず知らず笑ってしまうのが落語だ」と言った噺家がいたが、そういう風情をも持ち合わす映画としての秀逸さに改めて唸った。
またこの作品は、『秋日和』で司葉子を借りたお返しとして小津自身が東宝に出向いて撮ったものだが、いわゆる小津組以外の役者に小津の好み(好き嫌い)がはっきりと出ているところに、フィルム、映画というものの楽しさ、そして怖さを見ることができる作品でもあると思う。
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