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[コメント] M:i:III(2006/米)

バチカン等を舞台にしたトムの身の丈に合ったアクション演出や色を含めた画面構成の冴えに監督の豊かな才能を感じるが、物語展開はIMF内部に潜入し過ぎた感が残る。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これでも十分面白いのだが、それでも今一つ盛り上がりに欠ける感が残るのは、中盤ホフマンが裏に回り過ぎてその存在感が薄れてしまったからか。彼との対決を軸に物語を進めるのなら、直接的な出番がないときにもその存在感が持続して示されるような演出が施されなければならないのに、展開上あまり重要とは思えなかったIMF関係者の密通という筋がそのバランスを崩し、結果、肝心の終盤がなし崩しになったという印象が残るのは確かだ。悪役としてのホフマンの画面濃度が圧倒的であるところに加え、前述のようにアクション演出には相当な冴えが見られただけに、そのあたりは心から残念に思った。

また、トムの愛妻に関しても、やはり何も知らない一市民のままで終わらるべきではなかったか。スパイという存在には、例えば私などはスーパーヒーローたちと同様に、その正体を身内が知らない(けれど、観客である我々は知っている)という点に更なる面白さ、切なさを求めてしまうのだが、それは昭和的テレビっ子の懐古趣味というものだろうか。

(評価:★4)

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