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[コメント] おくりびと(2008/日)

納棺士の仕事ぶり、そして自分自身が送る側・送られる側として「死」という逃れられない運命を考えさせられた。題材としては有意義、でも映画(特に作劇)としては微妙だった、、、
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず、主人公が納棺士の仕事を妻に隠すのがオレ的にはよく分からなかったしそういう展開かと。いいじゃないか堂々と言えば。そこまで信頼関係無いのか?と。

で、それを知った妻がこれまた案の定、拒否反応。「穢らわしい、触らないで!」とまで言い放った。そこまで言うか!? 無理だなこの夫婦やってくの、とオレは思った。

が、何故か主人公の仕事っぷりを見た瞬間にあれよあれよと肯定感丸出しな表情に。何をもってそうなる? 全然説得力ないわ。

ここぞとばかりのチェロも音的に盛り上げて感動させようって事くらいしか意味を見出だせなかった。しかも結構押しつけがましい感じ。納棺士としてまだチェロも捨てきれないという優柔不断な態度とも違うし、う〜ん、オレの頭ではよく分からないな。

でも親子での石文交換ってのは、なんかいいなって。ラスト、故人となった主人公の親父が角の無い丸い石を握りしめていたのには、「ウソつけや!」と思った反面、ホントなら親父を許してあげたいなとも(ちと涙)

なんだろうな、本作は、死者に接する仕事を妻や銭湯の同級生を使って職業差別的な立脚で時に面白おかしく描きだしといて、最後には崇高な仕事なのですよみたいな。観てるこっちは、少なくともオレは最初からそんな事思ってねーのに余計な変遷つけなくていいよと。

まあ、文句ばかりだが、自分を捨てた親父に会いに行き涙ながらに送りだした主人公の行動は「子」として必然であったと思うし、それが親子なんだと思う。

(評価:★3)

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