Ｗ・スミス以外､人間社会に溶け込むロボットの存在に何の疑問も持ってないっていうのがどうしても引っかかる。しかも民間会社にロボット製造を任せっきりというのもどうかと。ここまで重要な社会政策は国が管理するべきじゃないのか。その辺の危機管理なりを曖昧に見せといて、「ロボットが反乱したー！」って言われてもなぁ。そこまで人間って馬鹿か？ まあ、身のまわりの事をロボットに代行させ、人間は徐々に物臭くんになっていく。そして頭で考える事も少なくなってくる（犬の散歩ぐらい自分でやれば？）。 ラスト、人間と心を通わせた丘の上のサニーがどう思おうと、この作品からは明るい未来のイメージは沸いてこなかった。

とにかく３０年後に、飲みに行ったらマスターがロボットだったというのは避けたい。