[コメント] ブレーキ・ダウン(1997/米)
恐怖は、暴力を生む。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
前半のサスペンスフルな展開と、後半のアクションがうまく噛み合った佳作。特に、私が気に入ったのはラストシーンだ。
キャスリーン・クインラン が、J・T・ウォルシュ の上にトレーラーを落とすのだ。
この作品には、当然ながら彼女の出番はほとんどない。それは作品の性質上やむを得ない…だが、このままでは彼女が味わった恐怖を観客に伝えることもできなくなる。せいぜい、ラストで主人公と抱き合って涙を流す程度だ。そのため、何か強力なエピソードが(短くていいので)必要となる。
例えば、『ターミネーター』では、サラ・コナーは最後にプレス機でターミネーターをペシャンコにしてしまった。
これらのシーンが最も端的に示しているもの…それは彼女達が体験した恐怖だ。
追い詰められた極限の恐怖が、極限の暴力を生み出したのである。
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