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[コメント] リアリズムの宿(2003/日)

都会の喧騒に耳を傾けるか?それが、例えば、海風だったら、雑音なのか?
カノリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







リアル、リアル。

まず、このニンゲン模様、鳥取でってのが、なんともナイスなんだけど、「田舎でくらそう」、「ダーツの旅」とか、そういうノリでみてんじゃねえ。 そこの暮らしってのは、必ずあるんだよ、不機嫌な部分ってのがね。

雑音が多いだ、暗いだ、うるせぇ、それこそが正しいことじゃないかって〜の。

あと、山下監督のニンゲンとニンゲンのリアリズムを、いとも簡単に、表現して見せてくれたことに感謝。 ふたりの掛け合いにいちいち理由とかつけて、つっこんでなんていられんでしょう、これを見てたら。 彼らは、彼らにとって異空間に来ちゃってるわけだから、含み笑いもするし、なれない正座もする。 いたって、まっとうな反応ですよ、これは。

たとえば、エドワード・ヤンに、台湾のリアルを感じる、ような、自分勝手だけど、そんな、ありがたみのある、日本映画だと思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)sawa:38[*] けにろん[*] ぽんしゅう[*]

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