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[コメント] デブラ・ウィンガーを探して(2002/米)

心の奥底にある俺自身の「安心感」。多分この出演者も若い頃は感じていたんだろうなぁ。 2003年10月29日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アイリス』のレビューにも書いたんだが、かつてあったものが失われていく時の喪失感に伴う恐怖って相当なものだと思う(まぁこの映画と『アイリス』の”喪失”は同じものでは無いし、この映画のそれを”喪失”と呼ぶのはあまりに失礼な気がするのだが)。

まぁ別にこの映画が『アイリス』と同種だ、って言いたい訳じゃないので。ただ、引用するのが面倒だっただけ。

俺はまだ16歳(今年で17)なので、まだ成長させる年代なのだが、それでも何となく想像はつく。ウーピー・ゴールドバーグのケツがでかくなって「誰のケツよ!?」や「乳が垂れる」等々、(共感できるはずはないけど)何となく言いたい事はわかる。

だけど、開始30分くらいでうとうとと寝そうになっていた自分を思い返すと、なんだか本当に失礼な気がしてならない。女性の映画、と言う事は聞いていながらも見に行って寝てしまった自分が。恐らく内心どこかで「だから何?」って思ってたんだと思う。

下手に「共感した」とか書いても嘘にしか聞こえないし、嘘に聞こえる方が失礼だと思うので正直に言う。「俺には出演者の面子以外特に興味のある事はなかった」。

でも、見ながら色々考えたのも事実。見ている途中少しずつ、共感ではないが多少の理解や敬意を感じた。考えてみれば、映画を撮る時って監督含めスタッフが一番苦労しているんだろうと思っていたが、女優だってあれだけ苦労し苦悩しているんだ、と言う事に気付かされた。

それに、確かに年配の女優さんで、まだまだバリバリにメジャーに出演し続けているような人ってあまり聞かない。

劇中に「最近の若者の好みがかわってきいる」といいながら((肉体的に)強い女性の代名詞的な)『トゥームレイダー』を指差していた。確かにそうなんだ。性的にセクシーなものよりも、もっと別な物ばかり要求され、それを演じるには若さが必要となるゆえに、年配の女優は第一線から退かざるを得なくなる。

なんだかこれには酷く感心した。確かに最近は、女性が男達を吹っ飛ばす映画ばかり目立っている気がする。(日頃から俺はミシェル・ロドリゲスの事を、良い!といっているけど、別に彼女の『バイオハザード』だとか『ガールファイト』だとかの事を指しているんじゃなくて純粋に女優として良いと思っているので、そこは誤解なく)

もっと言うと、俺は『トゥームレイダー』みたいに強い女よりも、『ブリジット・ジョーンズの日記』みたいなセクシー(絶対違)な女性の方が好きだぞ!

はい、話が脇道にそれていました。

でも、この映画、なんだかやってる事は面白いんだけど、心の奥底では「(年齢的にも性別的にも)俺には(今の所は)無関係」って言う気持ちで見ていたんだと思う。

だから眠くなってしまったんだと思う。ごめんなさい。

けど、面白いとは思いました。純粋に。はい。

(評価:★3)

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