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[コメント] コラテラル・ダメージ(2002/米)

シュワちゃんが凶暴だったことを映画で証明。普通以上でも以下でもない、いたって並な作品なのだが・・・、もしかしてこれは・・・ 2002年4月18日試写会鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もしかしてこの映画の監督のアンドリュー・デイビスの過去の作品とシュワちゃんの過去の作品を少し意識してたのか?(笑)

冒頭のビル爆破の時のテロリストの格好はまんま『ターミネーター2』だし(バイクは違ったけど)、それにシュワちゃんが滝壷に落ちるシーンはちょと『逃亡者』と言えるし、いやいや『シックス・デイ』ともいえます。

んまぁシュワちゃんが銃を使わずに国家に立ち向かう、硬いサスペンスアクションかと思ってたら、やっぱいつもの彼でした(笑

やっぱりシュワちゃんは飛び込んだり、殴ったり、テレビ局(?)に殴りこみに行ったり(笑)

銃がなくて、新境地開拓などいっても、やはりそこには昔の姿が残っているのだ。

けどさぁ、ここでこう書いたら「やっぱりこいつも世間と同じか」って思われるかもしれないから、いやなんだけど、これって本当にテロの前に作られたの?って思ってしまう。

これはテロの前に公開されていたら自分は「あ〜シュワちゃんだな」で終わるかもしれないけど、テロの後の公開だからこれだけは言える

アメリカじゃん!

だって、愛する妻子を殺された・・・、って綺麗事言っても、いくらシュワちゃんがテロリストに向かって「正義」を叫んだところで、アメリカだって戦争してたし、原爆落としたんだよ。

その中で何人の人が殺された?

この映画は別にこのことを語ろうとしていなかったに違いない。だが、この映画の公開延期ということになってこの映画は「アクション」を語るのではなく、これを語る羽目になってしまった。つまり・・・

「テロはくらってみないとわからない」

ってね。実際子供を殺されたことがないからじゃないのか?今までやる側だからじゃないのか?あのテロリストだって、息子を殺されたんだっけ?それでゲリラでしょ?やっぱ憎しみなんだよ。結局暴力の裏には感情があるんだよ。それが暴力になるんだよ。

これがある限り世界から戦争もなくならないし、平和解決など望めない。

なんかやっぱ、こう書いてる自分が世間に流されてる気がするけど、やっぱこの映画に限っては「アメリカン」な映画に見えて仕方ない。

テロより前に見ればもう少し純粋な目で見れたんだろうなぁ・・・。けど純粋に見たとしてもやっぱり並だと思うけど(^^;

あのラストのどんでん返しは上手いと思うし、最近のシュワ映画の中でもなかなか脚本も練ってる(気がした)やっぱ『逃亡者』の監督だけあるわな。。

だけど、何?所々ちゃちい映像もちらちら。

ただ、冒頭でシュワちゃんが火事場で人命救助でオノを持ってるわけなんですが、あのオノは最後まで覚えておかないとね。ラストでしっかりオノ振り回してるわけだし、この映画の中で「テロ」と「爆発」以外に「オノ」も重要ってことになるわけだ(笑)

音楽・・・3☆☆☆ 映像・・・3☆☆☆ ストーリー・・・3☆☆☆

総合・・・3☆☆☆(全てにおいて、並)

(評価:★3)

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