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[コメント] タイタニック(1997/米)

この作品を初めてビデオで見たときは・・・ 2003年4月30日朝日会館さよなら興行最終日、劇場鑑賞。ありがとうございました。 レビュー大幅書き換え&点数4→5 →
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







全然面白いと思わなかった。 ってか沈没シーンだけを期待してみたからだろうか? だけどテレビであったのを改めてみてまぁまぁ面白いと思った。 さてなぜだろう? CGとかやっぱり今見ると凄く見えないけど当時はあれが最高技術だと思うと金のかけ方が違うなと思ってくるし、なんといっても音楽が上手く使われてる。 これはすごかった。ラブテーマみたいなのを効果的に悲しいシーンやアツアツなシーンで上手に使用してます。音楽で+1点

―――2003年4月30日 朝日会館さよなら興行

客席828席。中四国最大級の映画館、朝日会館が本日18時00分からの『タイタニック』の上映で閉館となりました。やはり、いくつもの想い出のある場所、自分にとって、最も大切な場所の一つが無くなるという事は、とても寂しいです。けど、劇中のローズの台詞のように、自分の思い出の中で生き続けます。

タイタニック』。言わずと知れた超大作。正直、根本のストーリーはあまり好きではない。嫌いではないが、やはり「これを描く為に船が沈んだ」とも取れる。だけど、やはりローズが成長していく物語としてみれば、良い出来ではないか。

この映画は何度か見た事があったが、劇場では見た事がなかった。そして、朝日会館の記念すべき最終日に、俺は初めて劇場で『タイタニック』を見た訳だ。この『タイタニック』は朝日会館で一番ヒットした作品だったそうだ。

何を書けばいいのかわからない。想い出が詰まりすぎていると言うよりも、「味」よりも「量」で映画が売られている現実が寂しい。シネコンを批判する訳じゃない。設備は圧倒的にシネコンの方が良いのだろう。その波の中に飲み込まれていく大きな劇場・・・。

だから、そんな劇場で『タイタニック』を見れた事、見た事を誇りに思う。

自分は映画の中で描かれる、脇役たちのドラマが素晴らしいと思う。「沈没」と言う混沌の中、金で物を言わせる貴族、「自分たちだけが助かるなんてダメだ」と思いながらも、やはり助かりたい上流階級、抱き合って最期を共にする老夫婦、最期まで演奏をやめない音楽団、最後の航海で大きなミスをしてしまい船と共に最期を向かえる船長、無責任にも乗客を見捨てる関係者、何もかもが飲み込まれ、そしてドラマが展開される。

この映画はラブストーリーでは無い。根本に客受けの良い恋愛を置き、その影で「強く生きる」事を描き出す。

一体何を書けばいいんだろう・・・。コメントがまとまらない。

だけど、『タイタニック』を見て、朝日会館で上映された『タイタニック』を見て、何度も涙した。映画館の最後に?映画の演出に?

わからないけど、もう見れない。巨大なスクリーンで見ることが出来ない。

シネコンの小さな劇場でこの映画を見ても、いくら設備の整ったホームシアターで観たとしても、今日観た『タイタニック』の感動は越せないと思う。

ありがとうございました、朝日会館。長い間お世話になりました。何を書けば良いのかよくわからないけど、ひとつだけ言えるのは、映画館の最後に最高の感動を味あわせてもらった。

映画自体には★4だけど、今日の体験でもの凄く、もの凄く・・・よくわかりないけど・・・。今日の事は絶対に忘れない。最高の3時間半だった。

今、レビュー書きながら泣いてます。なぜか涙が止まりません。

本当に何をかけばいいのかわからない。言葉がまとまらない。

――追加5月2日

結構落ち着いたけど、まだ余韻に浸っています。

書けなかった事を追加します(たいした事じゃないけど)。投票してくださった方、すみません。

最後の上映の『タイタニック』。こう思う人も居るかもしれない。「シネコンの波に飲まれて、沈んでいった」と。確かにシネコンの波に押されたのかもしれない。試写会で行った時はいつも満員だったが、普通に行った時に、あの劇場が満員だった姿は、この最終興行以外見た事が無い。

だけどこの映画は他の映画館でやらない映画(メジャーじゃないけどマイナーじゃないって感じ)を上映している時もあったし、歴史があり、そしてデカイ。初めてここで映画を見た時はその広さに圧倒されたのを覚えている。

そして31日に劇場に行った時はもっとでかく感じた。この映画館はシネコンの波に飲み込まれた劇場ではない。観客の数だけドラマがある、タイタニック号の乗員の数だけドラマがある事と同じく。だからデカイ。「売る」のではなく、「上映」する映画館。

閉館となった事は決してバットエンドではない。この時代にこんな大きな劇場では、やはり続けるも難しいのだろう。だから、凄く寂しい。そんな現実が寂しい。

この劇場の最終興行は満員で、エンドロールが終わると拍手。ロビーでは関係者に花束を渡す人、挨拶をする人。皆、本当に映画が好きなんだなって思える最高の雰囲気だった。

最高の映画館の最高の最後。今さっき、ある人に「『タイタニック』もろとも沈んだ」と言われたが、それは違う。

朝日会館で映画を見た人全員の中に、思い出として、最高の思い出としてエンドクレジットを迎えただけなのだ。沈んだのではない。

俺は一生忘れたくない。

最後の最後にわがままを言って、笑顔で答えてくださった関係者の方々ありがとうございました。

5月1日に、もう一度劇場に行きました。昨日の雰囲気は消え去り、電気は真っ暗に消えて居ました。だけど、俺がここで沢山映画を見た、そして最後に『タイタニック』を見て何度も何度も泣いた(何しろオープニングタイトルで泣いちゃったんだよ)。その事実は変わらない。

沈んでねぇんだよ、こんちくしょう!(謎)

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)JKF アルシュ[*] ことは[*]

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