コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 凶気の桜(2002/日)

結局ただのそこらのアホな不良と同じジャン・・・ 2002年10月19日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主演の窪塚扮する山口は結局ただの不良だった・・・

しかし彼は信念つーか、思想つーか、理想つーか、何かを持っていた。まぁそれは彼にとっては暴力を正当化するためのものでしかないのかもしれないけど。

何かしらでっかい目標持ってがむしゃらに走る人はかっこいいと思う。

けど、この映画の理想だとか目標ってなんか違うぞ。

日本のため?排泄?消し屋?

何が描きたい?日本の現状?これが?ただ『仁義なき戦い』を意識したバイオレンスシーンと、右翼だかヤクザだかに巻き込まれていく若者を描いたのが?

つか、俺思うに

この映画観に行って劇場には若いカップルとかしか居なかった。けどそいつらこれ見て何を思ったんだろうか?

窪塚が必死に叫ぶ姿を見てかっこいいと?不良同士のケンカシーンでかっこいいと?

そして江口洋介の中途半端なサイコな役はなんだったのかと?

確かにヒップホップに合わせた映像とそして少年たちの暴力。そこまではまだよかった。大人の世界に少しずつ巻き込まれていく彼らの様子も決して悪いとは思わない。

しかし長い。無駄に長い。しかも中途半端。恋愛部分なんてなくてもあってもいいようなほどワンパターンで先が読めて単純。

まぁ恋愛部分なんてどうでもいいとしよう。これは少年たちがヤクザやら右翼に飲み込まれていく話なんだから。

けどなんだろう。決して2時間の間パワーが落ちたわけでもないのに、後半は「まだ終わらないの?」って思ってしまう。どうしてだろう。

確かにこの主人公達はかっこいいかもしれない。けどなんかカッコ悪い。山口が日本のためとか理屈こねて、難しい言葉を連発しながらちゃらちゃらうっさいガキどもを殴る姿はカタルシスというか、腐った日本の現状なのかもしれない。

けどなんか足りてないんだよ。それが何かがわかんないけど。

俺的には『青い春』の方が内容的には違えど、好きかな。『青い春』は『狂気の桜』よりかどことなくガキっぽさがあるけど、映像センスと音楽センスだけ見たら断然『青い春』。

まぁ渋谷の街に『青い春』の映像と音楽はにあわないだろうけど。

だたらなんで俺は『青い春』を比較の対象に出してるんだ(汗)

まー、ようするに長いし、だるい。けどそれなりにかっこよさはあるけど、大人の世界に入っていくに連れてだんだんだるくなってくる。先が読めるんだわ。ありきたりつーか。

そして極めつけはとってつけたようなラスト。バッドエンドどうこうは言わないからもう少しまともな終わり方にして欲しかった。

つーか、これってただの不良が大人の世界に・・・っていう話かと思ってたら右翼とかなんとか、日本のことに付いていってたけど。なんでそこまでこだわるんだ?

まぁ馬鹿なねこすけにはわかりまへん(苦笑)

映像・・・3☆☆☆(嫌いじゃないけど・・・) 音楽・・・3☆☆☆ 外人の英語・・・5☆☆☆☆☆(爆笑!)

総合・・・3☆☆☆

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。