コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ウィークエンド(1967/仏=伊)

週末⇒終末であり、大量消費社会の末期を予感したかのような殺伐とした雰囲気が全編を覆う。が、それとは裏腹にナンセンスでブラックなギャグの数々は引用元なんか知らなくたって断然面白い。そりゃこんなん作っちゃったら、普通の劇映画からおさらばするしかないでしょ。
マッツァ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







初期ゴダール映画と言えば決まって現れるタイポグラフィの数々。特に『ウィークエンド』では、その字幕をはっきりと意図的にギャグとして使っている節があって、またそれが面白かった。「分析」とかいって、ただ単にコリンヌに延々と乱交の様子を語らせたり。「パリ生活の日常風景」(だったか?)とかいって、隣家の奥さんがテニスボール攻撃してきたり。「階級闘争」とかいって、ブルジョア娘とどん百姓が喧嘩を繰り広げた上、共通の敵を見出して肩を組んだり。もう止まる事を知らぬ炸裂ぶり。挙句の果ては「つなぎ間違い」だもんなぁ。ほんとやりすぎ。

もう一つ気になったのが、長回しシーンが何箇所かあって、その中でも渋滞シーンは圧巻。当時の撮影機材で300メートルの移動撮影なんて、もう殆んど狂気の沙汰。

因みに極個人的に一番ツボだったのは、黒人がロランにちょっとだけパンを分けてやって一言「このパンの総量をアメリカ合衆国の総国家予算とすれば、米国のコンゴへの援助金はそのくらいのものだ」周りはあんまし笑ってなかったので一人でクスクス笑ってた。「ゴダールってほんとお茶目だな」と思った。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (7 人)寒山[*] けにろん[*] crossage[*] くたー[*] 太陽と戦慄[*] tredair[*] ジョー・チップ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。