国境なく広がってゆく恐怖！を狙ったのかな？だから収拾つかぬまま THE END ？

だったら、好みの問題かもしれない。

鑑賞後結構経っているので記憶が曖昧なのですが、当時感じた事を思い返してみると、

『回路』 はひどかった。

『CURE』 はじわりじわり蔓延ってゆく風、はっきりとした解釈が出来ず如何様にも受け取れるラスト、後味の悪さが恐怖を増大させるのに効果的で良かった。 （『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』 もそう。）

『リング』 は解決したように見せ掛けそうじゃない、が、広げた風呂敷を畳んだと解釈できるので良かった。

そして本作 『水霊』 は 『回路』 と同じ。。

母子家庭で、別れた旦那に助けを求めるあたり 『リング』 と同設定だし、水と言えば 『仄暗い水の底から』 だし、、 地震で出てきた神社とか、ダムとか湖とかよくあるって感じだし…。 要は寄せ集めな映画ですね。

ホラーにありがちな、残酷なシーンを呈すだけの他作と変わり映えのない内容量産映画はもう必要ないです。 私がホラー映画に期待するのは、残酷さではなく、恐怖です。 残酷なシーンを撮るのがメインで、それに合わせた薄っぺらな話を取って付けただけにしか思えません。 その証拠と思えるのが、「ありえないだろ」 の多さです。 井川遥 、子を産んだ女は強し or 肝が据わってる を遥かに超えてます。 携帯探してて目玉掴んじゃった後とか極め付け。 渡部篤郎 の解剖なんて倫理を超えてます。友人と思われる医者も医者だよ。

井川遥 と 渡部篤郎 に釣られた私がバカでした。。

06.06.05@ｼﾈｱﾐｭｰｽﾞ