[コメント] ノロイ(2005/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『呪怨』 や『リング』 等で、”呪われ死ぬ” といった展開ばかりの映画を見慣れた私には、本作の”憑かれた者” の映像は新鮮で、とても恐ろしかった。鑑賞中何度腕や足に鳥肌が立った事か。。
表情がよく見えず、「あーあーあ゛ーあ゛ー」 や 「…ぎゃあああおう、ぎゃあああああおう」 と。。。それとは対照的な、男の子の「無」 も気味が悪くて効果的。
けれど、犬の沢山の死骸や(明らかに血糊でしょ〜。殺害されて間もないとは言え、きれい過ぎだし。)、首吊り自殺の映像(糞尿出てない!これもきれい過ぎ。)が、あからさまに作り物って感じでリアルに欠けたので、ある意味助かった。
お祓い済みとは言え様子が尋常ではない”かぐたば” に憑かれていた 松本まりか と車で2人きり・・彼女の傍らにはカマ,天井から首の高さにぶら下った無数の縄など、はらはらさせといて何も起こらなかった・・とかも好感が持てた。事が起き過ぎてもね、って感じで。
後半、森のシーンから一気に畳み掛けてラストの小林雅文 の家の戦慄のシーンに至るあたりは、『ブレアウィッチ』 を彷彿とさせた。蛍光灯の灯る畳の部屋、倒れた小林雅文 が下から撮った映像には、観賞後も引きずるような恐怖を植え付けられました。(そ言えば、ドキュメンタリータッチと言うのも『ブレアウィッチ』 だな)
観賞後帰宅したのは家族も寝静まった0:30頃。雨音・ドライヤーの音に紛れ何かが聞こえたような…と全ての音が耳に障るわ、視界の端に何かがかすめた気がしてならなかったり、後ろが気になったり、暗闇、隙間、足元が気になり…ベッドに入る迄の支度に、いつもの倍の時間を要しました。
05.08.29@チネチッタ
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