物凄く淡々としている・・・この上なく淡々と・・・・・　

全体を通して此と云う見せ場は無いのだけれど、全体を通して非常に穏やかで、静かで、心地良かった。

スウェーデンの雄大な自然は美しく、家、車、洋服などの人工の物も素敵で、生きている人も温かく、後ろで流れる音楽も優しい。　

観終わった後、心が少しだけ丸くなった気がします。 このシネマは、今風に云えば「癒し」だ。

母の死や、犬の死の描き方が、非常に婉曲でもどかしいけれど、そこがまた良い。

米国人には「？」なのかも知れませんが、日本人には受けるのが解ります。　侘びと寂、云い換えれば「和の心」のある素晴らしいシネマですもの。