コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ポケットモンスター 結晶塔の帝王(2000/日)

フェミニストのみなさん、この映画のテーマは批判しないんですかぁ?それとも気づかなかったんですかぁ?(イヤミ)
てれぐのしす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画のテーマはずばり「父性」である。

母親を失い心を閉ざすミィの前に現れたエンテイは、己の存在意義をミィの願いをすべてかなえることに見出し、ミィの内面世界を顕在化させ、母親を望むミィに「代用母親」としてサトシの母親をさらってくる。しかし肝心のミィの自我を呼び覚ます役目を果たすのは、サトシの母親の「母性」である。ここでエンテイの存在意義であった「つくりものの父性」は完全敗北するのだ。

だが、エンテイはそこで暴走したりはしない。自分の役目を「ミィの願いをかなえること」から「ミィを無事に帰らせること」にスイッチして、見返りのない自己犠牲とも言える獅子奮迅の活躍でアンノーンたちを駆逐(?)してミィを家に帰して、自分はいずこへと去っていくのだ。この哀愁。このヒロイズム。

ちなみにこの映画で一番おいしいところを持って行ったのはエンテイでもなければサトシとピカチュウでもなくリザードンってところがちょっとアレですな。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。