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[コメント] 紅いコーリャン(1987/中国)

ところで、この酒造りには、興味を惹かれるね。添加物がア〇モ〇ア?日本の日本酒は、アル添だど(笑)。さてさて、こんにち中国の酒の製法はどんな風に変わってきているのか。
kazby

**ネタバレ注意**
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コン・リーのみずみずしさにはびっくりしたけれど、九児(コン・リー)を気に入って、じろじろ視線を送る余(チャン・ウェン)の目つきも印象的。 この映画の中で、2人は2回以上性行為をしているが、その描写はなく、当時の私にはそれがとても新鮮だった。 後で、中国では、そういう映像は禁止されているのだと知ったが、検閲っていうと、”恥部をぼかす”程度にしか思っていなかった。

この映画には、古い中国のしきたりや習慣、伝統的な造り酒屋、コーリャン畑、匪賊、日本軍、抗日運動、ヒロインの死、戦闘、夕陽、炎、土ぼこり、日蝕...これらが息を呑むような映像でつづられ、普通に観れば、残虐非道な日本軍に立ち向かう抗日運動が描かれている。

これが本国で、上映されたのなら、メディアはそういう風に評価するしかなかっただろうし。中国当局、または中国の国粋主義者は、絶賛したかもしれない。 日本の政府や、右翼が見たら、日本に対する恫喝だといって、怒ったのかもしれない。

日本軍を中国当局、抗日部隊を当時、民主化運動をしていた抵抗組織と置き換えて観た人は、怒涛のラストシーンに込めた、監督の雄叫びとエールをもらって、勇気づけられたのかもしれない。

相手が日本軍であれば、民族解放闘争とよばれ、相手が政府であれば、民主化運動とよばれるかもしれないけれど、自らの解放を求めて闘うスピリットは同じものだ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ボイス母[*]

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