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[コメント] キャリー(1976/米)

キャリーに感情移入した瞬間ノックアウト。久々に鳥肌の立つ作品を観た。悲運すぎて涙が出そうになる。人間の奥深さをホラー仕立てで描くことの恐怖。念動力が痛々しく訴えているところがまた悲しい。心の葛藤を無くして観てられるか。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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DVD特別盤を鑑賞。映像得点のキャスティング秘話はとても興味深いものだった。中でも凄いのは、パイパー・ローリー演じるキャリーの母親の心情はデ・パルマ監督にもわからなかったというのだ。おそらくキングもわからんかったんだろうな…。それを見事に演じたローリーさんを評価。

思春期特有の心の闇。あんな狂信的な母親に育てられたのだから仕方あるまい。逃れようとも母親、キャリーの中の何かがうごめく。念動力と共に…。それがとても悲しいんです。キャリーの念動力が爆発した時、自分は「やっちまえ!いけいけ!」という感情は何も起こらず、やはり、ひたすら悲しかった。キャリーだって望んではいなかったのでは。

シシー・スペイセクの演技だけに5点あげてもいい。あの演技は、一種の感動ものだ。

(評価:★5)

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