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[コメント] 間違えられた男(1956/米)

秀逸な魅せ方には毎度のことながら唸ってしまうが、反面、事件そのものに軽い不快感を覚えてしまう。的を射た出来と言えばそれまでだが正直ヘコんだ。ヒッチコックは人間関係、男や女へ対する自身の考えを確立している。それは凄いことだ。
ナッシュ13

監督自らがストーリーテラーとして登場するあたり、本編への物凄い威圧感を植えつけている。それも「事実」と付け加えるのならば、こっちは生半可な気分にはなれたものではない。とことん間違えられ続ける男に同情しながらも、終盤では思わず顔を覆いたくなってしまった。

ヘンリー・フォンダの素晴らしさは言うまでも無いが妻役のベラ・マイルズも十分評価に値する。あの死んだ顔はどうやったら表現できるのか…!『サイコ』にも出演していたが、ヒッチは彼女を買っていたのだろうか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ゑぎ[*] ジェリー[*] わっこ[*]

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